今日はちょっと面白い記事を見つけたので感想を♪
日本人はなぜ「挑戦」〜失敗を恐れる脳はこう作られる(中野信子)
これ、日本人だけではなくてアメリカにも言える事だと思うのです。
日本の「ゆとり世代」と似た感覚でMillenials世代 (1981-1996生まれ)というものがあります。
私はちょうどMillenialsの終わり、Generation Z(1995年-2012年生まれ)の始まりぐらい。
細かい専門的な特徴はwikipediaさんにお任せするとして、主にMillenialsについて言われる事は;
ー2000年代から2010年代にかけて世界的におきた経済的衰退
ーそれによる将来への不安感、経済的自立への執着、学歴主義、親世代との対立などなど
要するに親世代がリストラ等の影響を受けるのを目の当たりにした事で、リスク回避型、安定志向が強く、会社や組織に不信感をもち、かつ将来を楽観的にみられない為に生き急ぎ気味な世代。
この記事で書かれている実験が行われたのが1990年代なのでその時の10歳-12歳児はばっちりミレニアル世代です。もちろん実験の設定に関して問題点はないわけではないのですが(行動心理学の実験で完璧にバイアスを外す事はほぼ無理です)、1番気になったのがこれ!
「頭がいいね」とコメントされた子供のうち、次の課題に難しい課題を選んだのはわずか35%
そして周囲に成績発表をする時、事前に告げられた成績よりも高い成績を報告したのが40%
この結果だと、褒められて育てられた子供の約半数は次の課題に挑戦する意欲がなくなり、なおかつさらに自分を良く見せようとズルをした事になるのです。
大人・他人に認められたいと思ってしまうがあまりに、より「確実に」成功出来る(=無難な)選択をし、それでも上手く行かなかった場合は「盛ってしまう」!
もちろん、褒められたいという欲求は人間誰しもあるものだし、頭ごなしに叱りつけるのも自己肯定感が低くなってしまうので、どうかと思います。ただ、本当の自己肯定感の向上ってそれまで自分が出来なかった事が、自分の努力によって出来るようになった時に発生するものだと思うし、大して頑張らなかった事を褒められるよりは、もの凄い頑張ったプロジェクトを褒められる方が何倍も嬉しいと思うのです。そして自己肯定感の向上はさらに挑戦する意欲に繋がります。
キーポイントは「頑張る」って所。自己肯定感はある程度頑張らないと高まらないけれど、頑張り続ける気力や体力を奪うほど頑張ってしまっては逆効果になる。
そして1番忘れてはいけないのは、人によって、そして頑張る対象によって、「頑張れるキャパ」は非常に違いがあると言う事!極端な例でいえば、子供の頃から腹筋50回毎日していたAさんにしてみれば、腹筋55回なんて「頑張って」はいないけれど、それまで腹筋した事無いBさんにしてみれば10回だって「頑張って」いるんです。でもBさんは毎日100ページの本を読んで来たから、120ページぐらいは「頑張らず」に読めるけど、Aさんは「頑張って」読まないといけないかも知れない。
なのでこれからも常に成長していきたいという人(私も含めて)は、
1) 頑張れる対象をみつける事
⇒全ての事に頑張るというのは非効率的だし、現実味にかける
⇒他人の評価の必要性は個人差。まぁ他人の承認に頼らない方が楽といえば楽w
⇒頑張る事は1つじゃなくて良い!仕事・趣味・家庭・何でも良いし何個あっても良い!
2) 頑張れるキャパを広げる事
⇒毎日ほんのちょっとずつ負荷をかけていく
⇒頑張るだけじゃなくて、どうやって「頑張り続ける」かを念頭にいれる
⇒頑張り続けるには、時々休んだり、ゆっくりペースで行かなきゃいけないかも知れない
に力を注げば良いのかなと思うのです。
まだまだバランス感覚を掴むのが難しい所です。私の場合は身分不相応な問題にばかりタックルしてしまうので無謀な挑戦のしすぎかもしれません笑 英語では私みたいなやつの事を Biting off more than you can chewとか言います(初めて聞いた時ピッタリすぎてワロタw)
ちなみにこの記事を書いた中野信子さんは脳科学者の方で、特に心理的・行動心理的な事に関していろいろ書いています。ある時立ち読みした「努力不要論」もなかなか面白かったので(でも買う程ではない笑)需要あれば感想書こうかなと思います。
Lab 2107
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