Lincoln, NE

実は先週末から月曜にかけて、ネブラスカ州のリンカーンにいました!


今、関わっているプロジェクトは、私の大学の他にネブラスカ、カンザス、ルイジアナと合計4校のコラボプロジェクトで、大筋のアイディアとしては、それぞれの研究室が違う技術を持っているので、みんなで同じターゲットの物質を研究して、それぞれ違った方法で検証し、総合的にどんな結果になるか見てみよう!という内容。


今回のターゲットは、自然界にもたくさん隠れているring-interconversion reactionというタイプの化学反応で、リング状の化学物質が、ある一定の光線に反応して、別なリング状に変形するタイプの化学反応です。これは太陽光が、ビタミンDを体内で生成するのと同じタイプの化学反応なのでかなり身近なタイプの化学反応といえます。

の絵でいう、ステップ3から4にいく段階で、下の図のように六角形の部分がパカっと開いていきます。こんな風にパカっとリングが開く化学反応は多いのです。


というわけで、4研究室のそれぞれの教授と生徒数人がリンカーンに集合。我らがボスは忙しすぎて生徒だけ送り込んで自分はZoomで参加。しっかしネブラスカはガチでアメリカのど真ん中でした笑 衝撃のど真ん中ぐあい@降り立った空港にて。

ダウンタウンも、まぁモールが1つあってあとはコーヒーショップやパブがちらほらある感じ。観光しにきたわけではないので、あんまり関係ないし見れてないけど、それにしてもここで大学院生とか研究するしかなさそうって思っちゃった笑


確かに、私は東京、シンガポール、NYCと世界でも有数のデカさの都会で生まれ育っているけれど、今まで比較対象がなかったがゆえに自分の事をシティガールだと思ったことはあんまりなかったんですね。ただプロビデンスという地方都市に住み始め、こうしてアメリカの田舎に行く機会が増え、周りの人間も都会嫌いな人もいるような環境になってから「私はどうあがいても都会人だなぁ」と思いました笑 たくさんの人が、それぞれの人生を抱えながらほとんどの場合はすれ違いながら、でも時々思いがけない接点があったり、街のリズム感だったり、全く異なる人がたくさんいる場所でしか発生しないエネルギー的なものが好きみたいで、そういう街にいるとどこか心が安らぐようです。


そしてネブラスカから帰ってきた週の週末はNYCへ。高校時代からの友人が、急遽、療養と通院のために両親が現在住んでいるオーストラリアへ帰国する事になり、こちらの病院を退院してから一週間という慌ただしさで引っ越す事になったのでそのお手伝い+オーストラリアだとなかなか会えなくなってしまうので今のうちに会いに行くことに。ものすごく大変な状況にも関わらうず、落ち着いて対処している彼女にはすっかり脱帽でしたが、親に心配をかけてしまうフラストレーションや、ドバイから飛んできたボーイフレンドと、彼女のお母さんがそりが合わないという話を聞いたり、正直色々急すぎてあまり整理出来ていないという話を聞き、態度に見せないだけで考える事はたくさんあるんだろうなと、私にできる事は話を聞いたりするぐらいかなと。


これからしばらく、かなりの時間を病室や待合室で過ごすことになるであろう彼女に、本を贈りました。ちょっと現実離れした、それでおいてちょっと考え事に耽る事ができるような本をあげたくて、ノープランで近所の本屋に行って選んだのは村上春樹のスプートニクの恋人、英題はSputnik Sweetheartです。村上作品は、全部好きではないけど、好きなやつは結構好き。それと、パリの記事にも書いたBulyの香り付きポストカードにメッセージを書いて、しおりがわりになるように挟んでおきました。自分でしおりとして使っていて、本からふわっと広がる香りがめーっちゃ癒やされるんです!あと、過去記事には絵柄違っても香り同じと書きましたが、実はちゃんと違う香りだったし、しっかり説明書も入ってた笑 せめてものひまつぶしになればいいなと。ちなみに、同じ本屋で衝動買いをした(タイトルにモンマルトルとマティスが並んでいて思わずw)1900年代のモンマルトルと、そこに住んだアーティスト達を追ったバイオグラフィー、とっても良い!パリの余韻に浸って現実逃避するにはぴったり♪♪


さて!今週は日常に戻るべく、ラボとジムとバレエにいそしみます。では!

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