Research for COVID-19/SARS-CoV-2

連日、色々な所でコロナ関連の記事で辟易している方もいらっしゃるかもしれないのですが、明るいニュースもあるよ!という話。

明るい話ついでに、明るい写真を。食卓だけトロピカル気分♪


昨日、学長からメールが来まして、新型コロナウイルス、あるいはそれによって引き起こされる肺炎に関する早急な研究の為に、10-15の研究企画に20000-50000ドルの資金を提供するので、企画書を提出するようにとの事でした。さすが!動きが早い!

12ヶ月のみの研究資金であり、20000-50000ドルでは、院生の研究員を1-2名雇える程度の資金ですが、それでも決して全米トップクラスでお金持ちとはいえない我が校がこれだけ出せるのであれば、スタンフォードやハーバードみたいな所はもっと桁違いのお金が出ている事でしょう。そしてまともな研究者であれば、このような差し迫った世界的問題に少しでも貢献したいと願うのは当たり前のこと。

物理化学、特に光化学に特化した我がラボには、ワクチンの開発をするキャパは残念ながらないのですが、PCRに代わるより素早く、安い、安全な検査方法の開発、UV光線を使ったより効果的な殺菌方法など、出来る事があるのではないかなという事で月曜日に緊急Zoomミーティングを行う事になりました。

自分が言い出しっぺなので(笑)今現在行われている研究の様子、私達が何を貢献出来るのかという議題を簡単に提示するパワポを作る事になったので、今週末は普段あまり読まないタイプの論文を読みまくる事になりそうです。

これ、私の研究者としての難点なのですが、プロジェクトを始める時の勢いとか、アイディア出すのは大好きだけど、きちんと最後まで気を抜かずに終わらせる事、実は苦手なんです。。。粘り強さ、諦めの悪さ、完成度の(勝手な)期待値が高すぎて永遠に終わらない。。。終われない。。。でもまぁ、今回みたいな急を要する時、私の脳みそはフル回転だし楽しい笑


そのアイディア探しの一環で見つけたのですが、WHOにある論文データベース。もうほぼ毎時間というレベルで新しい論文が上がってきています。もちろん、未査定の論文もたくさんあるかと思いますが、これだけ多くの研究者が、場所や地域に関わらず、バンバン論文を出している。これと同じ結束力とスピード感が地球温暖化問題とかに注がれていれば…というのは置いておいて。素晴らしくないですか?!こういう時、科学の名の元にバックグラウンドや出身国、分野の違いを乗り越えてみんなで協力しようという体制は、普段からチームワーク慣れしている研究者ならではかなと思います。そんなコミュニティの中に、ナノサイズのゴミぐらいの価値しかない半人前とはいえ、参加させてもらえるのは研究者冥利に尽きると思うのです。


では今週も、皆さん手洗い・うがい・無駄に色々なものを触らない、手を顔の近くにもっていかない、外出控える、マスクする(スカーフぐるぐる巻きとかでもないよりマシ!)、お家にこもって世界に貢献していきましょう♪♪

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