日本ではどの程度報道されているのか分からないのですが、アメリカではコロナに加えて、またしても白人警官が黒人男性へ過度の暴力を行使する事件が。
短く説明すると、偽札使用の通報を受けて4名の警察官が駆けつけた所、通報された黒人男性を連行する為に取り押さえた警官一名(白人男性)が、膝でヘッドロックを8分もかけ続け、その黒人男性を窒息死させた事件です。ちなみに実際に偽札が使われたのか、この事件で亡くなった黒人男性が意図的に偽札を使用したのか、現在の所報道されていません。いずれにしても偽札使用が本当だとしても、事情聴取をする前の連行段階で人を殺すような警官、失格です。しかも現場にいた3名の他の警官は、何もせず同僚がこの黒人男性を殺す様子を見ていたと言われています。
これが、2020年のアメリカの様子です。
奴隷制度が1865年に憲法によって廃止されてから150年余。
アメリカにおける黒人差別は日々の生活の中でも、社会的な構造面でも、色濃く残ります。
しかし、このような事件は今回が初めてではもちろんなく、トイガンで遊んでいたティーンから、車のライトつけ忘れで止められた男性まで、多くのアフリカ系アメリカ人の命が、警官、特に白人警官によって奪われています。今回の反響がいつもと違うのは、アフリカ系の人々が声をあげているだけではなく、白人、アジア人も「黒人差別を終わらせるには、私達が声をあげ、行動を起こし、アメリカの社会的な構造を根本からゆるがさないといけない」と気づいている所だと思います。普段はSNSでこのような発言をしない人からも、情報のシェアや寄付金の送り先についてなどが発信されています。私も微力ながら、協力したし、これからもそれを続けていこうと思います。
主な行動の内容は:
ー寄付
ー自分で奴隷制度の根深さについてのエッセイ、フィクション、映画などを見る
ー学んだ事を、友人や家族と話し合い、お互いの知識を埋め合う
ー身の回りにいるアフリカ系の人たちから学ぶ。彼らの経験を尊重する
ーニュースで話題になってる今だけではなく、その行動を続ける
このブログでは3つめの「学んだことをシェアする」を定期的にやっていこうと思います。
「不公平さを目の当たりにした時、どちらの味方もしない事(何も行動を起こさない事)は、抑圧者側の味方をする事を自ら選んだという事である」
南アフリカの牧師、デスモンド・トゥトゥ氏の言葉です。刺さる。
とはいえ、友人からは「やっぱり日本にいると人種差別とか、警官がこんな暴力行使出来るとか、いまいちピンとこない」と言われ、そりゃそうだろうとも思ったので、まずはこのようなセンシティブなトピックを、心にズカンと届く方法で教えてくれる、映画を紹介したいと思います。
Get Out ゲットアウト Jordan Peele ジョーダン・ピール(監督・脚本)
Blackkklansman ブラック・クランスマン Spike Lee スパイク・リー(監督・脚本)
もし見たことなければ、ぜひこの自粛中に。もし見たことあるのであれば、ぜひ感想を教えてください!
Lab 2107
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