Being on an F1 visa in 2020

月曜日に出たICEからの通達で、F1ビザの学生たちは振り回されております。


短く説明します。


F1ビザの保持者は、ビザを保持する資格としてフルタイムで通学している学生である必要があります。学校によって具体的な数字は違いますが、だいたいは毎学期4科目分の単位を取り、ひとつも落とさない事が条件になり、これが「フルタイム通学」している状態となります。今回の通達は、大学が完全オンライン移行した場合、キャンパスに来る必要がないF1ビザ学生はただちに自国に帰る事、そうしないと移民法違反になる、という内容のものでした。しかも、今年の3月ー5月にかけてはパンデミックもあって例外的にオンライン通学中のアメリカ滞在を許可したが、秋学期からは許可しない、もしもF1ビザを保持し続けたい場合は、オンラインとオフライン両方やっているハイブリッド型教育を行う別な大学に転校しろという無茶ぶり。

ある日のおやつ。冷凍の桃。すっぱくてイマイチ。


ただでさえ、留学生はさまざまな制限がかけられています。

―学校内でしかバイトが出来ない

―最低限の単位を取れなければ退学=国外退去。

―当然、アメリカ政府のローンは該当しないので、全額自己負担か自国の奨学金

―為替の変動によってはかなりの学費を損する事になる

―日本人はだいたい5年間有効のビザが得られますが、国によっては1年しか有効期間がなく、毎年ビザを更新しなきゃいけない人もいる

―卒業後は、期間限定(1-3年)の就労可能期間以外は、就労ビザの取得は年々難しくなっている

こういう行政的な事以外でも、慣れない言語でライフライン・銀行の契約、カルチャーショック、なかなか実家に帰れない事、色んなハードルがあります。


もちろん、留学生だって覚悟の上で来ています。それだけの価値がアメリカの教育にはあると信じて、大金はたいてやってくるわけです。でももちろん、誰もパンデミックは予想していないわけで。誰も好きでオンライン授業に参加しているわけではありません。でも教授と生徒、双方の健康を守るために致し方なくオンラインに移行しているわけです。それなのに、もし大学側が学内感染を危惧して100%オンラインになったらなったで今度は出ていけと。あんまりだと思いました。


私の大学に関しては、秋学期から学部生も含めた学生を、3学期制にして少しずつ戻してくる予定だったので、必然的に「ハイブリッド型」なので、まずは大学自体がオンラインもオフラインも両方するという第一関門は突破です。ただ、次の関門は生徒自身が最低1科目はオフラインの授業を「取らなければ」いけないという所。私の場合は研究活動=単位なので、オフライン授業に参加する事になるのですが、家で研究出来るタイプの研究活動をしている人はどうなるんだろう?学部生で、必須科目がすべてオンラインになってしまった学生はどうなるんだろう?


多くの大学が秋学期のプランニング真っ最中、あるいは既にプランをある程度固めていたこのタイミングで、ひっくり返すような事をしてくれました。ハーバードとMITは既にICEを相手取って裁判をおこしています。他の大学でも、1学期に1回だけ教授と1対1で会う必要のあるダミーのオフラインクラスを作ろう、など色々対策を講じられています。


しかしこのタイミングで、年間およそ4.6兆円もの学費をアメリカの大学に納めてくれるF1留学生をこんな扱いするなんて、アメリカも色々オワコンだなと周りの外国人研究者はささやいております。。。


私もさっさと卒業して、退散しないとな!

その前に論文発表もいくつかしないとな!

しっかし私の集中力もオワコンだな!笑


頑張ります…。

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