ちょっと用事でSan José に行く予定がありました。
学校から解放されるとこういう移動時間にリーディングをやらなくていいのは大きい笑
で、久々に本でも読もうかなと思ったは良いけれどこっちに持って来てる数少ない本は何度も読み返し、読み倒したものばかりだったので、ルームメイトに借りました。
ちょっと前に映画にもなりましたね。
久々に自分で選んだ本を読んでいる幸せのおかげか、あっという間に読んでしまいました。
行きの飛行機、帰りの飛行機の途中ぐらいでもう読み終わってしまいw
残りのフライトは映画と比べてみようと思い映画を見ました(他になかった笑)
Book Series #1 の記事以来、実は新しく読んだ本はThe Alchemistなのですが...
そっち先に書けよと思われるかもですが、実は色々感想が盛りだくさんで整理出来てません笑
物語は主人公の一人称の回想と彼の話を聞くジャーナリストの視点の二つから語られる。主人公Piは聡明な子供で、幼い時からヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教に興味を持つも、そこまで宗教色の濃くない家庭で育った為に、理解されない。動物園を経営する家族とインドからカナダに移住する為に、船旅を開始したが、船が沈没、Piは救命ボートに乗せられ、一命を取り留める。ところが船には彼と共にハイエナ、オラウータン、怪我をしたシマウマ、さらにベンガルタイガーが.... ? 彼(ら)の227日間に及ぶ漂流記を紐解いていく。
って感じですが。。(ここからネタバレ)
まず感想を1行で言えと言われたらThe Old Man and the Sea + The Alchemist 笑
我ながら簡潔かつ的確なまとめだと思います。ちょっとロビンソンクルーソーもあるかな。
でも海の上でのサバイバルや、友達とも敵ともつかないベンガルタイガーとの関係性はヘミングウェイの老人と海にそっくり。ナレーターの1人が主人公よりうんと若い男性ってとこまで。でもって、信仰とか哲学的な部分はThe Alchemistの主人公とばっちり重なる。
でもその二つとも決定的に違うのはエンディング。
最後の最後になって、あれ?どっちが本当の物語?ってなります。
結構、この終わり方がズシンと来ました。いっきにディープさが増量。
映画ではちょっとインパクトが欠けたかな。映画は映画で良かったと思います。
最近で2回目のWhynot Coffee。Wifiと電源完備、音響と選曲の良さ、開放的。かなり好きw
エンディングの他に、面白かったのが主人公が幼い時から疑問に感じている宗教。
イスラム教の祈祷用のマットが欲しいが、洗礼もしたいという彼に対して、大人たちは皆「全部の神を信じる事は不可能だ」といいますが、それに対する彼の答えが "I just want to love God" 「僕は神様を愛したいだけ」。
あーこれはシンプルで、幼い彼には全く違和感のない答えなんだろうなと思ったと同時に、どの神を信じるかではなくて、何かを畏れ敬い、大切にする気持ち自体は宗教が違っても、無宗教だとしても、分かり合えるのではないかなと思いました。
こういうずっしり系は心に余裕がないと響かない種類の本かなと思います。
でも読み返したいかと言われたらうーーーーーん。
でも英語も比較的シンプルで読みやすいなと思いました。
最後に気に入った部分:
"To choose doubt as a philosophy of life is akin to choosing immobility as means of transportation"
"疑惑・疑念を人生の哲学とする事は、不動性を移動手段とする事と同じである"
Lab 2107
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