Arcimboldo Exhibition @国立西洋美術館

この前、西洋美術館でお世話になった方に再会した時にチケットを頂いて行ってきました!

アルチンボルド展、なんかめっちゃ話題になってません?

美術館って日本であまり大型広告見ない気がするのですがこれはよく見る!

単にビジュアルのインパクトが半端ないだけかもしれないけど笑 

だってこんなの!

色々とインパクトが強烈。しかもこれ、16世紀半ばの作品って凄くない?!

現代アートじゃないよ笑 チューブの絵の具もなかった時代だよ?!

ちなみに同時代のアーティストはというと...

ミケランジェロ、ブリューゲル、ダ・ヴィンチ、カラヴァッジオ、ティシャン 等

まぁそうそうたるメンバーな訳ですよ。アルチンボルドも宮廷に愛されて生涯安泰で暮らした人。

資本主義と中流階級の幕開けで、王族貴族の他に、成功した商人も絵を注文出来るようになる〜

とはいえ、やっぱり人気なのは天使・キリスト・マリアの3点セット。って感じの時代。


そこにこれですよ。このビジュアル的衝撃。

コミカルに見えるけどよく見ると細部まで本当に細かく描いてあったり、

四代元素と四季を相対させるようになっていたり、哲学的にも面白い。

かなりハイセンスなユーモア、構成力、技術を駆使して誰も見た事のないアートを作っちゃった人。

一度教科書で見れば忘れないインパクトを持っていながらも、

同時代のスーパースター達のせいでなかなか美術史の授業には登場しないやつ。

「冬」と「水」は向き合うペア。拡大して見てみて!


今回の展示は四代元素、四季の8作品が全員集合というなかなか珍しい展示です! ぜひ!

肝心の作品だけど、まずアルチンボルド作品はほんっっっとうに良かった!

平日に行けた為かそんなクソ混んでなかったし。まぁ混んでたけどね笑 

広告やデジタルの画面で見ても十分面白い作品だけど、「春」とかはすごく立体的!

表面の質感なんかもやっぱり本物見ると違うし。

特に「水」や「大地」には彼自身見た事のない生物のモチーフなのに半端ないリアリティ。

当たり前ですがこれ、まだ図鑑とかが超貴重な書物だった時代。

こんなにぐじゃーっとモチーフを集めてるのに単体ではすごく自然なポーズや光で描かれてる。

ちなみに私のお気に入りは「水」「大地」「春」と「冬」でした♪

*写真は借りました* アルチンボルドじゃないよ。二重に怖いいいww


アルチンボルドの風刺肖像画もおもしろかったけどここでは割愛。

大航海時代と共に王族・貴族の知識欲、珍しいものを収集したい欲も増えて。。。

遺伝的な多毛症のゴンザレス一家や小人症の人を宮廷に集めて「慰み者」として囲った事実もある。

科学やヨーロッパ外の世界へ知識や興味が広がった事が裏目に出てしまった例なのかな。

見た目の怖さと人間の怖さ、両方感じてヒヤッとする絵です。

どんな好奇の目にさらされるかも知らず、幼い子供のまっすぐにこちらに投げてくる視線。

キュッと心臓を掴まれるような。


アルチンボルド展は国立西洋美術館で9月24日までやってまーす♪

あと、私普段は音声ガイドしないんだけどなんか試しにやってみたけどやっぱあんま意味なかった笑




0コメント

  • 1000 / 1000

Lab 2107