Book series #5

なんだかBook seriesずっと忘れていました汗

前回までのBook seriesはこちらから♪

Book series #1

Book series #2

Book series #3

Book series #4

#4の後、結構色々読んでるんですが、院を始めて以来、読み方がどうしても文献や教科書優先になってしまっていて、お楽しみ読書は寝る前に少しだけ。なのでペースがバリ遅いのです汗


そんな中、好き過ぎて何度も読み返しているシリーズ、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」


今更紹介されなくても知っている人たくさんいると思います笑 

最初に読もうと思ったきっかけとか、読んだ時期とかがあんまり定かじゃないのですが。。

覚えているのは、読書好きだったおじいちゃんが初版のハードカバーを持っていて、そこで読み始めたのがきっかけです。でも本当、いつだったかな?高校生ぐらいだったかな?

ハードカバーをこっちに持ってくのは大変だったので、古本屋さんで全巻文庫本で揃えてもってきました。もう何度も何度も読み返してます。(好きな本は何度も読み返すタイプ)


私の中で、名作だなーって思うのは久しぶりに読み返しても新鮮さや新しい発見があるかどうか。そういう意味で普通のミステリーは読むのは好きだけど何度も読まないんですよねー。だって結末知ってるし笑 もちろん例外もあって、何度読んでもビビらされる本はありますが。


脱線しましたが笑 竜馬がゆくシリーズに関しては、作者のもの凄いリサーチ熱を感じさせると共にに、それらが決して押し付けがましくなく、理屈っぽくない軽やかさがあって。なのでまぁ多少竜馬という人物像が美化されているのは分かっていても、それでも筆者が竜馬を魅力的に思ってしまう気持ちがすごーーーく分かる。だからこれは歴史書じゃなくて、歴史小説。あくまで小説。


このシリーズに置いては、好きなシーンや時代はあったりするのですがそれよりも竜馬の哲学が圧倒的にメインです。幕末においてこれほどまでに先が見通せていて、かつ危険にさらされてもあくまで自由に動き回り、信念を貫き通せた人はいないんじゃないかな。そんな竜馬哲学から学びたいなと思った事は以下の通り。


1. 自分のビジョンを持つ

白熱する幕末に、周りの志士達と一緒になって情熱に任せて行動するだけではなく、あくまで計画的に、先を見越したビジョンに基づいて行動していた竜馬。時代の先を行き過ぎて、味方の人にでさえ「なんじゃそりゃ?」と言われるような行動をしていた。誰に馬鹿にされても、彼自身が見る事のないかも知れない程の遠くの未来を見据えて、日本を考えて、行動していた。だから下手に派閥とかには入らず、でも彼らを必要な時は一緒に協力する。無駄に根性論じゃなくてあくまで現実的に行動したっていうのが凄いと思う。特にあの時代、革命思想が重視された時代において、思想に任せた感情論だけで行動しなかった武士ってなかなかいない。


2. 焦らない

作者も度々触れてるけど、様々な志士達が幕末に向かってガンガン行動する中、竜馬は最後の数年になるまでなかなか直接的な革命活動にはアクティブに動き回らない。そのくせ、キチキチイライラと将来を不安がるんじゃなくてゆるりと「自分の活躍する場面はまだまだ」と構えていられる。その「自分の役割」っていうのを客観的に理解して、そこに時代が追いつくまで周りにどれだけ急かされようとも自分が必要な下準備をみっちりしていた事。


3. 人の扱い方、扱われ方

生涯を通して、竜馬はなぜかキーパーソンに必ず出会うし、必ず好かれる。竜馬自身が全く大物じゃない時でさえ「彼は大成する」という大物人物が必ずいる。それは性格だけでも、行動だけでもないし「人の器」みたいな抽象的な表現じゃないと言い表せない部分があるんじゃないかな。そして当時の日本人は人望とかにもっと敏感だった気がする。今では数字で、誰でも分かりやすい結果をださないとなかなか人望なんて得られないけど、この時代の人達はそういう審美眼に優れていた様子。そして竜馬の元で働く人も上手い事集めてくる。ちゃんと、竜馬が苦手な事をキッチリやれる人、お互いの強みが被らない最強チームがちょっとずつ出来上がってくる。


まだまだありますがこの3つに特に要約されるかなと思います。なので私も、大風呂敷広げてスケールのでかいビジョンを見据えつつ、そこに辿り着くまでの道中である今は自分を磨きながら、私なりの最強チームを少しずつ構築していき、いざと言う時に大胆な賭けが出来るように下準備をねりねりしたいと思います。

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